こんにちは
今週末までお盆休みだという方も多くいらっしゃるかと思いますが、皆さん水辺でのiPhoneの使用には充分注意していますか??
今までもさんざん口酸っぱくして紹介してきましたが、相も変わらず水没の方が多くみられます
そこで今回は海での水没時にするべきことについて紹介したいと思います
真水での水没時とは対処法が異なりますのでお気を付けください
iPhoneには多くのステンレス素材が使われています
通常ステンレスは、錆びにくというのが特徴で、耐腐食性を持つのですが次のような場合には、予想以上に速く腐食が始まります。
ステンレスは、酸化皮膜によって耐腐食性を持たしています。
しかし孔食といって、酸化皮膜(不動態皮膜)が穴状に破れて腐食する現象です。
海水などに含まれている塩素イオンが原因で起きることが多く、iPhoneを海水に水没させた時には、この塩素イオンを速やかに取り除くことが大切です。
海で水没させてしまった場合、一番にやるべきことは電源を切ることです
充電もしないでください
通電させるなんて自殺行為ですのでやめてください
水、特に海水は電気を通します。
なので、電源を入れたり充電器に接続するとiPhone内部の電子回路に電気が流れ、水分が残っているところでショートします。
電気回路がショートすると、iPhoneが熱を発して暑くなったり、電気の通った回路の部分が焼けたり、最悪は発火したります。
水や海水にiPhoneを水没させた時には、絶対に電源を入れたり充電器に接続して充電を始めたりしないでください。
次にやることが・・
海水は、iPhone内部の腐食を進行させますので、腐食させないためには水で海水を洗い流すのが正解です
水道水でよいので、水でiPhoneを洗ってください。
水の中に漬けることで、海水の塩の濃度が下がりますので、腐食の進行を遅らせることが出来ます。
クルマで海に行った時のことを考えてください。
自宅に戻って何をするかというと、まずクルマを洗いますよね。
そうしないとクルマの金属部分がどんどん錆びてきます。
全く同じことがiPhoneでも起きるのです、
なので、海にiPhoneを水没させてしまった時は、真水で洗ってください。
電源を切るのをお忘れなく
まず自分で分解して対応しようとは考えないほうが良いです。
なぜかって、数日間乾燥させてたとえ電源が入って動いたとしても、内部の腐食は進んでいます。
ということはいつ何時、突然電源が入らなくなるということ起きます。
その時は時すでに遅しで、新品交換か機種変更をしないと対処できません。
ましてや、中のデータをバックアップしていない時は絶望でしかありません
なので、できるだけ速やかにiPhone専門の修理店に持ち込みましょう
それから補足ですが、水没したiPhoneを振る行為は絶対にやってはいけません
海水浴やプールに行った時に耳に水が入ったという時には頭を振ったり、体を上下させて耳に入った水を出しますね。
この要領で、iPhoneを海水に水没させてしまった時に、中に入った海水を出そうとiPhoneを振るひとが後をたちません。
しかし、よく考えてみてください。
外から水が入るところは、内部の電子回路につながっている場所です。
例えばイヤフォンジャックだったり、ドックコネクタの部分は、その先に電子回路があります。
水没した直後はそれらの場所では、表面張力でまだ内部の電子回路まで水が入っていないことがほとんどです。
ところが、この状態でiPhoneを降ってしまうとどうなるでしょう。
そう、内部に水が浸透してきます。
そして内部の電子回路が水に触れて、もし電源が入ったままの状態ですと最悪内部でショートが起こりiPhoneを修理不能にしてしまうこともあります。
電源が入っていなくても、回路に海水が触れることで腐食が始まります
この写真のiPhoneも海水で水没したiPhoneです
分かりづらいですが潮の跡があり、ネジが腐食して回すことが出来なくなっていました
酷いものになると、全体的に腐食して目も当てられない事態になっているiPhoneもあります
水没したけど使えてるから・・なんて放置しているとどんどん中で腐食が進んで本当に危険です。
海水で水没してしまった時はとにかく一刻も早く当店にお越しくださいませ
J.T